防草シート施工で雑草対策を長持ちに
- Makoto Iwashima
- 10月19日
- 読了時間: 6分
― 造園のプロが教える、選び方・施工手順・費用目安 ―
はじめに:草むしりの時間を「ゼロ」にする方法
毎年のように生えてくる雑草。抜いても抜いても追いつかず、夏の炎天下では重労働です。そんな中で人気を集めているのが「防草シート施工」。
「草が生えなくなるシート」として知られていますが、実はただ敷くだけでは効果が出ないことも多いのです。正しい材料の選定と施工方法が大切で、これを間違えると数年で雑草が再び顔を出してしまいます。
この記事では、石川県内で多数の施工を行ってきた岩島造園が、現場の経験をもとに「失敗しない防草シート施工」について詳しく解説します。
1. 防草シートとは? その仕組みと役割
防草シートは、「日光を遮断し雑草の発芽を防ぐための専用資材」です。一方で透水性があり、雨水を通すので水たまりを防ぎます。
つまり、「光は通さず、水は通す」という性質をもつことで、長期間の草抑制を実現しています。
主な素材と特徴
耐久年数はグレードにより5〜10年前後。紫外線対策(UVカット処理)あり・なしで寿命が倍近く変わります。
2. 用途別に見る「最適なシート選び」
一口に防草シートといっても、敷く場所によって求められる性能は異なります。
● 庭・花壇まわり
見た目と作業性のバランス重視。厚み0.4〜0.6mm程度、透水性の高いタイプがおすすめです。
● 砂利の下
砂利の下に敷くことで「雑草が生えにくく」「砂利が沈みにくく」なります。やや厚め(0.5〜0.8mm)で破れにくいタイプを選びましょう。
● 駐車場・通路
車が乗る場所は強度が最重要。厚み0.8〜1.0mm前後、PET素材などの高強度タイプを使用します。施工時の転圧(締固め)も必須です。
● 斜面
風でめくれやすい場所はピンを密に打ち、端部を「返して」固定します。
3. プロが行う施工手順(実際の流れ)
① 現地確認
まずは日当たり・水はけ・地盤の状態を確認します。配管・雨水マスなどの位置も事前に把握しておきます。
② 表土処理
雑草を根から除去し、表面を平らに整えます。この「下地づくり」が不十分だと、後々シートが浮いたり、隙間から雑草が生えてきます。
③ 下地整備
必要に応じて真砂土や砕石で勾配を調整し、転圧機でしっかり締固めます。雨水が溜まらないよう、水勾配(1〜2%)をつけるのがポイントです。
④ シート敷設
重ね幅は10cm以上(砂利下や斜面では15〜20cm)
継ぎ目は水下方向に重ねることで水の侵入を防ぎます
継ぎ目には防草テープで目止めを行うとより安心です
⑤ 固定ピンの打ち込み
端部:30〜40cmピッチ
中央:50〜80cmピッチ
U字ピンや傘型ピンを使い、しっかり押さえます
⑥ 仕上げ
仕上げ方法は2通りあります。
露出仕上げ:シートが見える仕上げ。コストを抑えたい場所に。
砂利仕上げ:粒径20〜25mmの砂利を厚さ5〜10cm敷くことで、見た目が美しく長持ちします。
4. よくある失敗とその原因
5. 防草シートのメンテナンス方法
敷いて終わりではありません。耐久性を維持するために、
年1回の点検をおすすめしています。
継ぎ目・端部の浮き、ピンの抜けをチェック
雨水排水口まわりの掃除(砂や落ち葉がたまりやすい)
飛来種子から芽が出た場合は、早めに抜き取るか補修
部分的な破損であれば、同じ材質のシートを重ねてピンで固定すればOKです。
6. 施工事例から見る効果
● 玄関アプローチ(約8m²)
緑色シートを露出仕上げで施工。これまで月1回草むしりしていたお客様が「今年は1度も草が出なかった」と喜ばれました。
● 庭全面+砂利仕上げ(約40m²)
砂利を10cm厚で敷設。見た目が明るくなり、お庭の印象が一変。雨上がりでも泥はねが少なく、掃除もラクに。
● 月極駐車場(約120m²)
高強度シート+砕石仕上げ。年2回の除草費用がゼロになり、管理コストが大幅に削減されました。
7. 費用の目安
※下地の状態や面積によって変わります。あくまで一般的な目安です。
参考例 シート40m²・砂利仕上げの場合
シート・副資材・施工:約12〜18万円
砂利(約4.5m³)+運搬敷均し:約11〜12万円→ 合計 約23〜30万円程度
8. よくある質問(Q&A)
Q. 雨は通りますか?
A. はい。透水タイプなら通水します。ただし水勾配が取れていないと水が溜まる場合があります。
Q. ペットやお子さまに安全ですか?
A. 露出仕上げでは擦り傷の恐れがあるため、砂利仕上げがおすすめです。
Q. 植栽はできますか?
A. できます。植える部分だけ開口し、シート端部をしっかり固定します。
Q. どれくらい持ちますか?
A. 直射日光の影響が強い場所で5年程度、砂利下や日陰では10年以上持ちます。
9. 岩島造園のこだわり施工
岩島造園では「長持ちする下地づくり」を第一に考えています。
防草シートの寿命は、素材よりも地盤整備の丁寧さで決まります。
水はけ・勾配・排水をしっかり確認
シートは現場に合わせてカット・端部処理
強風や犬走りなどリスク箇所はピン増し打ち
施工後6〜12か月の点検もご希望で対応
これらを徹底することで、「10年草が生えない」施工を目指しています。
10. ご相談の流れ
お問い合わせ(お電話・メール)
現地確認・お見積り(無料)
施工日程のご相談
着工(1日〜2日程度)
完了確認・アフターフォロー
野々市市・金沢市・小松市・かほく市を中心に、近隣エリアも出張可能です。ご希望があれば「砂利の種類」や「見切り材デザイン」などもサンプルでご案内します。
11. まとめ:防草シートは“手間を減らす投資”
防草シートは、一度きちんと施工しておけば、何年も草むしりの手間を減らせます。ただし、シートの品質だけでなく「下地整備・端部処理・重ね幅」の3つを丁寧に行うことが重要です。
もし「雑草を根本から減らしたい」「砂利敷きも一緒に整えたい」という方は、ぜひ一度岩島造園へご相談ください。現地の状態を確認し、最適な素材と工法をご提案します。
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